パニック障害とうつ病~寛解者の体験記~

パニック障害からうつ病発症、そして寛解から現在まで…。「うつ抜け」成功者サトが自らを振り返り色々書いていきます。

突然の発症

 

あれはたしか

2014年3月末頃だった。

結婚して3年経とうとしていた。

 

私は夫の横で寝ていた。

夜中3時ごろに目が覚め、トイレに行った。

用を足し、手を洗い、ベッドに戻る。

 

横になって布団をかぶり、再び寝ようとするが、

なんだか息がしにくい気がする。

うまく呼吸ができない。

 

まだ3月で夜中は寒いため、

身体が冷えたのだろう…。

そう思って身体を丸め、

呼吸を整えようとした。

 

けれど一向に整わず、

呼吸は浅く速くなるばかり。

 

「あれ?過呼吸かな?」

 

私は若い頃から突発的ストレスや

感情がコントロールできない時などに

過呼吸を起こすことがあった。

 

けれど今回はトイレに起きただけ。

何かがおかしいと感じた。

 

呼吸を整えようと必死だった。

しかし必死になればなるほど

呼吸は浅くなり

 

ついには激しい動悸が襲った

 

脈が速い

心臓が苦しい

何か重たいもので胸を押されてるようだった

 

終いには、

手足や唇がしびれ

吐き気が襲い

視界が円く、くり抜かれたように

狭くなった。

 

さすがに怖くなった。

 

このまま意識を失う前に…!

そう思い必死で

寝てる夫をなんとか叩き起こした。

 

夫、飛び起き、慌てる。

楽観的で鈍感な夫も

ただ事ではないと感じたのだろう。

 

救急車呼ぶ。

 

救急車を待っている間も

どんどん苦しくなり

どんどん息が出来なくなり

どんどん視界が狭くなる

 

死ぬのではないかと思った。

 

もしかしたらこれが最期かも?と

本気で思い、

やっとこさ絞り出すような声で

夫に告げる

 

「愛してるよ。今までありがとう。」

 

その時の夫の焦り具合といったら

大変なものだった。

多分人生で一番焦った日だったのでは

ないだろうか。

 

到着した救急車に乗せられる私……

 

 

こうして私は

パニック障害、そしてうつ病の扉を

開いてしまうのである。